日南市立油津小学校(日南市)に訪問しました
【令和5年度 音楽アウトリーチ事業 活動レポート】
劇場の「外」に出掛けて音楽をお届けする音楽アウトリーチ公演。
11月29日(水)は日南市にある「日南市立油津小学校」に訪問しました。演奏をお届けしたのは、ソプラノの田島千愛さんです。それでは、田島さんによるレポートをお届けします♪
11月終わりとは思えない程、暖かく青空の広がる秋の日に日南市立油津小学校へうかがいました。油津小学校は私の母校であり対象の子どもたちの2学年には娘も在籍しております。私にとっての音楽の原点とも言える場所でのおよそ1年半振りのアウトリーチでした。オープニングの「さんぽ」からキラキラと目を輝かせて楽しそうにしてくれる子どもたちを見て、私も胸がワクワクしました。「ドレミの歌」では事前に練習をしていてくれたのか一緒に元気よく歌ってくれド・レ・ミ〜の掛け合いにもすぐに反応してくれました。油津小学校卒業の同級生が5年前に描いてくれたおうた紙芝居「待ちぼうけ」はこのアウトリーチ活動で何度も演奏してきていますが、目で見て、耳で聴いて、心で感じる!アウトリーチのお約束が叶う曲目の1つとなっており子どもたちも興味津々に聴き見入って下さいました。
私が小学校5年生の時に、MRTの竹中はじめさんのラジオ番組に学校代表で歌のコーナーに収録演奏で出演したときに歌った「冬景色」を私が歌を始めたきっかけのお話と共に演奏しました。小学2年生には少々難しいかとも思いましたが、みなさんしっかりと集中して聴いてくださり、自身の音楽の原点でもある母校でこの曲を演奏できたことは貴重な経験となりました。
季節の歌として、クリスマスも近いのでみんなですずを鳴らして「ジングル・ベル」を歌い、少し早いクリスマスをお祝いしました。みなさんリズム感バッチリですずの音が響き渡りました。
プログラム最後はオペラ「ジャンニ・スキッキ」より私のお父さんを演奏しました。お父さん役に校長先生に賛助出演していただき、演技力もお声も抜群の校長先生の登場にみなさん喜ばれていました。今回はコロナ後で久しぶりの音楽室でみなさんの目を見て、反応を感じ、一緒に演奏する時間が多く、より一層音楽を共有できたと思います。クラシック音楽の魅力が少しでも伝わり、これからの生活に音楽がより身近なものとなってくれることを切に願います。これからも母校の油津小学校のみなさんが音楽を通して豊かな心を育んでいってほしいと心から願っています。
油津小学校の皆さま、本当にありがとうございました!(ソプラノ:田島 千愛)