2年ぶりの「ミュージック・アカデミーinみやざき」開講しました!
本日「ミュージック・アカデミーinみやざき」が開講しました!

宮崎国際音楽祭の教育プログラムの一つとして、国内外の第一線で活躍する演奏家を講師陣に迎えた、アジア最高水準の育成プログラムである「ミュージック・アカデミーinみやざき」。前回の2023年3月の開催から2年ぶりの開催となり、今年で第17回を迎えます。

開講に先立ち、オリエンテーションで講師を務める三浦文彰さん、長原幸太さんよりお言葉をいただきました。

三浦さん「今年も素晴らしい先生たちが来てくださっています。練習も大事だけれど、他の受講生のレッスンもぜひ聴いて学んでください。また、宮崎は大変気候も良いので、楽しみながらやってください。」

長原さん「皆さんにとって貴重な、僕にとっても貴重な時間になると思います。宮崎は美味しいものがたくさんあるので、いっぱい食べて、頑張ってください。」
今年は天井改修工事の影響により、例年より規模を縮小しての開催となりますが、ロビーや地下練習室からヴァイオリンの音色が館内に響き、またこの季節がやってきたんだなとしみじみとした気持ちになりました。

受講生の顔ぶれはというと、今回が初めてという人もいれば、何回も参加してくれている人の姿も。

こちらは受講生の楠元蓮生さん(高校2年生)。2016年から“宮崎アカデミークラス”に毎年参加し、2023年から“マスタークラス”に参加されています。今年のアカデミーは、工事の影響で練習できるエリアが限られています。そのことについて「(ロビーでのひらけた場所での練習は)他の人の練習が聴けるので、頑張らなきゃという刺激をもらっています」と楠元さん。他の受講生のレッスンも聴講されているようで、「自分がやったことがある曲だったり、そうでなくても共通する先生のアドバイスが必ずあるので、すごく勉強になりますね」と話しました。

小学生の頃から長年アカデミーに参加されている楠元さん。アカデミーの思い出について聞くと「漆原朝子先生に師事しているんですけれど、先生から『マスタークラスを受講してみない?』と言われたときが一番うれしかったですね。あとは川﨑雅夫先生にヴァイオリンを習った時ですね。川﨑先生の演奏を聴いたことがあって、ずっと習いたいなと思っていた先生の一人で、こういう機会じゃないと習うということがとても難しい方。とても楽しかった記憶があります」と話してくださいました。

こちらは平野友葵さん。北海道出身で、現在はウィーン市立音楽芸術大学に留学されています。先日、リトアニアで行われた第7回「ヤッシャ・ハイフェッツ国際ヴァイオリン・コンクール」で優勝されました!(おめでとうございます!)アカデミーには2019年から2022年の間ご参加いただき、今回は3年ぶりの参加となります。このアカデミーについて、平野さんは「この場所に、こんなにすごい先生方が集まって、毎日違う先生に違う曲でレッスンを受けられる。こういう環境をつくっていただけていることがありがたく、すごいことだなと思っています。工事の影響で規模を縮小していると伺ったんですが、そんな中でもこうやって開催していただけて、参加できてありがたいなと思っています」と話してくださいました。

そして、今回、元アカデミー受講生でレッスンの伴奏者として来てくださったピアニストの原嶋唯さんにもお話を伺いました。

原嶋さんは東京出身で、学生の頃に4回アカデミーに参加。参加していた頃のアカデミーについて伺うと「ここの施設自体が素晴らしいですよね。しかも、ピアノは毎回ホールでレッスンができて、アイザックスターンホールでの練習時間もあって、こんなに贅沢なアカデミーはほかにないんじゃないかなって。ホールでこんなに毎日弾けるなんて……ってうれしかったですね」とのこと。

アカデミーの思い出については、「宮崎のご飯美味しいですよね。先生や他の人と一緒にご飯食べに行こうってなったりして、いつも楽しかったです。そして、生徒同士が仲良くなるというか、絆が深まるんですよね。このアカデミーをきっかけに仲良くなって、東京に戻っても付き合いがあったりするので、仲間作りにもなったなと思います」と話しました。「母にも、今回伴奏者として宮崎に行くんだって話しましたね。こういった形で宮崎に戻ってこれるというのはすごくうれしいことです。」
今日から29日(土)までの1週間、アカデミーは開催されています。日本全国から集まった受講生のレッスンは、一般の方でも聴講していただけます(*有料)。この機会に、一流の演奏家のレッスンをのぞいてみませんか?
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