2人のクレオン

公演にまつわること

現在、稽古をしながらいろいろな実験を行っています。

 

例えば、王さまであるクレオン。本来であれば、一つの役に対して、一人の俳優、というイメージかと思いますが、今日は2人でクレオンを演じてみました。それが黒田吉郎さんと河内哲二郎さん。

▲左から河内哲二郎さん、黒田吉郎さん

入れ替わり立ち替わり、というわけではなく、2人一緒に出てきて、セリフを分割しながら話してみます。2人に分かれることで、同じ役のセリフなのに、やはり印象が変わってとても面白い。理性的で、時に感情的で、王としての責を負いつつ、牧歌的な部分も見せる多面的なクレオン。そんなクレオンを、見た目も口調も声量も異なる2人が演じることで、その多面性がよりくっきり浮き上がってきます。

 

また、この2人の立ち位置ひとつとっても、2人とも並んで立つもしくは座るのか、1人は座って1人は立つのか、立つにしても横なのか後ろなのかどこなのか……。しかし、立ち位置によっては、側近のようにも見えてしまいます。

 

このブログを書いている時には、セリフに合いの手を入れるということを試していて、その思わぬ効果に思わず笑ってしまいました。本番ではどういう形になっているか、どうぞお楽しみに!

 

そして休憩中の一幕。坂元陽太さん(みんなから「よーよー」と呼ばれています)に、「Hey、よーよー!」と楽曲のリクエストが。よーよーさんの演奏に合わせて、ノリノリで踊ってました。弾けなかった曲は後日に持ち越しだそうです。

『きっとアンティゴネ』の詳細はこちら

この記事を書いた人

Tatsuro Aoyagi(あおやぎ・たつろう)
辰年、大晦日生まれ、やぎ座、三男、2児の父です。東京生まれ東京育ちで、紆余曲折あり宮崎生活7年目。東京生まれ東京育ちと言うと、信じてもらえません。

その他の記事を見る