Let’s和の音♪邦楽と相撲 都城公演
邦楽と密接なつながりのある日本の伝統文化をテーマに、3年シリーズでおおくりしている「Let’s和の音♪伝統文化シリーズ」。第2弾のテーマは「邦楽と相撲」。元力士の松田哲博さんと呼出しの邦夫さんによる、「相撲甚句」「呼び上げ」「太鼓」「柝入れ」の実演とトークのほか、明治期に活躍し角界の風雲児と呼ばれた初代高砂浦五郎の人生を、竹澤悦子さんが 地歌三味線を弾きながら、浪曲のように節と啖呵で演じる“浪曲地歌”で、邦楽の視点から相撲の魅力に迫ります。
※前日8月20日には宮崎市で開催いたします。詳しくは<こちら>
内容
出演者
松田哲博(相撲探求家)
元・一ノ矢。1960年鹿児島県徳之島生まれ。朝日カルチャーセンター講師。琉球大学理学部物理学科卒業後、若松部屋(現 高砂部屋)に入門し、2007年11月場所で引退するまで24年間の力士生活。引退後、13年間高砂部屋マネージャーを務め、退職後もアドバイザーとして高砂部屋に関わりながら、シコトレ講座や相撲の物理的な探究を続けている。著書に『シコふんじゃおう』(ベースボール・マガジン社)、『四股鍛錬で作る達人』(BABジャパン)ほか多数。月刊秘伝誌で『漱石と寅彦の「相撲の力学」問答』連載中。
呼出し邦夫(高砂部屋)
昭和48年5月19日生まれ。埼玉県上尾市出身。中学生の頃、大相撲に興味を持ち始め、次第に角界入門を志すようになる。平成4年3月場所に、若松部屋(現 高砂部屋)所属の「呼出し」として日本相撲協会に採用される。入門後は、呼出しの仕事である、土俵上での「呼び上げ」・櫓の上で叩く「太鼓」・「土俵造り」などの修業を重ねる。平成14年7月場所で十両格に昇進。現在は、後進の指導も担う。また、イベントや講演会などで、大相撲の魅力を伝える活動も行っている。
竹澤悦子(地歌箏曲家)
石川県出身、東京藝術大学音楽学部卒業。1987年沢井合奏団アジア、ヨーロッパ5カ国ツアーでデビュー。1993年結成のKOTO VORTEXで注目を集め、2009年クロノスカルテット招聘によりNYカーネギーホール公演。ソロでは古典と同時にジャンルを超えて活動を展開。2013年ソロアルバム「へちま」発表。「さいたまトリエンナーレ2016」の出演を機に、初代高砂浦五郎伝を元力士・一ノ矢松田哲博氏の原案、日本相撲聞芸術作曲家協議会(JACSHA)に神田佳子を加えた4人の作曲家による「浪曲地歌・相撲もの」創作プロジェクトを開始。其ノ一野村誠2020、其ノ二鶴見幸代2021、今回宮崎にて其ノ三初演。其ノ四樅山智子で完結予定。地歌箏曲ラボ主宰。沢井箏曲院教授。
神田佳子(打楽器奏者/作曲家)
打楽器奏者&作曲家。東京藝術大学器楽科打楽器専攻卒業及び同大学院修了。現代音楽のスペシャリストとして、国内外で数多くの新作初演を行ってきた。様々な分野での即興演奏も行い、正倉院復元楽器の演奏やジャズミュージシャンとの共演等、時代やジャンルを超えた打楽器演奏の可能性にアプローチしている。作曲活動も継続的に行っており、作品は、日本国内各地をはじめ、ニューヨーク、ミラノ他世界各地で上演されている。また、相撲太鼓を所有するほどの生粋の好角家。相撲にまつわる「SUMO-TAIKO」、相撲組曲「Xe」なども作曲し、心技体をキーワードに相撲と音楽の真髄を探究中。
織田麻有佐(企画監修/聞き手)
NHK邦楽技能者育成会28期卒業。1990年邦楽ジャーナル入社。2004年から3年間、津軽三味線と太鼓の月刊誌「バチ2」編集長。19年よりフリーの立場で邦楽ジャーナルに携わる。01-10年、毎年全国各地で開催された参加型複合イベント「日本の音フェスティバル」(主催:JASRAC)や、11-17年野坂操壽×沢井一恵「変絃自在」全国ツアーなど、日本音楽を紹介するコンサートなどの企画制作も手がける。20年ライブシリーズ「日本の音 月舞台に響く」開始。21年インタビューYouTubeチャンネル「jsound」を田中悠美子と開始。共著に「まるごと三味線の本」(青弓社)など。
写真(c)ヒダキトモコ
プログラム
■相撲探究家・松田哲博(元力士)による
「相撲甚句」
■高砂部屋・呼出し邦夫による
「『呼び上げ』『柝入れ』『寄せ・一番・はね太鼓』」
■相撲を愛する作曲家・神田佳子による
「新作初演『初代高砂浦五郎・其ノ三~改革を成し遂げ絶頂期の段』作曲秘話」
■地歌箏曲家・竹澤悦子による
「浪曲地歌・初代高砂浦五郎」
チケット料金
<全席自由>
一般 2,000円(くれっしぇんど倶楽部会員1,800円)
U25割 1,000円[鑑賞時25歳以下]
※未就学児の入場はご遠慮ください。
※会員価格の適用はメディキット県民文化センターでの購入時のみとなります。都城市総合文化ホールでは、会員価格での購入はできませんのでご了承ください。
※U25割は、年齢の確認ができる身分証の提示をお願いする場合がございます。
※当日券が出る場合は500円増し(ただし、U25割を除く)。販売は、当日の午前10時から都城市総合文化ホールの窓口・電話で行います。
※車椅子席・介助席は、都城市総合文化ホールのみの取り扱いとなります。
その他
都城市総合文化ホールでの託児サービスについては<こちら>をご確認ください。
チケット予約・購入
主催・お問い合わせ先
[主催]公益財団法人宮崎県立芸術劇場
[共催]都城市文化振興財団・MAST共同事業体
[助成]文化庁文化芸術振興費補助金(劇場・音楽堂等機能強化推進事業)独立行政法人日本芸術文化振興会
[お問い合わせ先]
公益財団法人宮崎県立芸術劇場
都城市総合文化ホール