諸塚小学校(諸塚村)に訪問しました

5月26日(木)は諸塚村にある「諸塚小学校」に訪問しました。諸塚小学校は昨年の5月にアウトリーチを予定していましたがコロナで延期となり、1年越しのコンサートとなりました。今回は生徒のみなさんに鑑賞いただけるとのことで、緒方真樹子さん(ピアニスト)は1~4年生のみなさんに、小坂厚子さん(クラリネット)と佐貫冴美さん(ピアニスト)は5~6年生のみなさんに、演奏をお届けしました。久しぶりに音楽室での開催となり、演奏家のみなさんは、諸塚小学校の生徒たちの素直な反応や豊かな表情を近くで感じられて嬉しかったようです。 それでは、お2人のレポートをお届けします♪


今年度、はじめてのアウトリーチは諸塚小学校でした!昨年度の延期からようやく演奏することができて、とてもうれしいです。小学校に行く途中の山々はあいにくの雨でしたが、緑と水が豊かで鳥が鳴いてるのが印象的でした。今年度のプログラムテーマは、「世界の音楽」です。コロナ禍で家に篭りがちな生活をしていますが、さまざまな国の歴史や文化を、音楽を通して旅しながら実感してほしいなとの思いからこのテーマにしました。5、6年生を対象に演奏しましたが、クラリネットの生まれた国の話から始まり、クライスラーの「美しきロスマリン」やミヨーの「スカラムーシュ」、バルトークの「ルーマニア民俗舞曲」など、さまざまな国の音楽を演奏しました。少しでも音楽を身近に、そして世界との繋がりを感じてもらえたらいいなと思いました。

(クラリネット:小坂厚子)



一年前の下見の日には晴れの日に、そして公演当日は恵の雨の降る中に、どちらの天候も自然の美しさに癒される中、諸塚小学校へ演奏に行かせていただきました。登録アーティストとして2年目最初の、そして久し振りの小学校での公演で緊張していましたが、1~4年生の皆さんは大変反応が良く、質問にも元気に答えてくださり、おかげさまで私も緊張を忘れ、一緒に公演を楽しむことができました。今回、クラシックの音楽をより楽しんでもらえたらと、取り入れた参加型のプログラムを少しご紹介します。まず一つ目はクイズ形式のプログラム。諸塚村は大変自然が豊かで緑や川の水も美しいのが印象的だったので、ギロック作曲の〈叙情小曲集〉より「森のざわめき」「夏の嵐」「月の光」を取り上げました。それぞれのイメージや思うことを写真を提示しながら尋ねると、沢山発言下さり、また、演奏後には曲の特徴をくみ取り、元気に答えてくれ、公演も和みました。もう一つはモーツァルトの「トルコ行進曲」に合わせての4種類のリズムを一緒に演奏するプログラム。中には少し難しいリズムもあるので心配もしましたが、みなさん初めてとは思えないほど、手拍子や身体で息ぴったりの演奏をして下さり、子供たちの吸収する力と、皆で力を合わせる力の素晴らしさに感銘を受け、皆で楽しく盛り上がりました。 アンコールは下見の時にリクエストいただいていた、諸塚小学校の生徒さんが書いた歌詞に学校の先生が作曲された「ふるさとを大切に」を皆で合唱し、皆さんの元気で美しい歌声にこちらが感動しました。どの曲目も発言を沢山に、そして演奏はじっと集中して聴いてくださり、改めて子供たちの感受性、集中力に喜びと感銘を受け、改めてこれからも益々精進したいと思いました。諸塚小学校の担当の先生はじめ、校長先生、職員の先生方には大変お世話になり、子供たちとの豊かな時間をありがとうございました。

(ピアニスト:緒方真樹子)