正念寺(高千穂町)に訪問しました

【令和5年度 音楽アウトリーチ事業 活動レポート】
劇場の「外」に出掛けて音楽をお届けする音楽アウトリーチ公演。
3月16日(土)は高千穂町にある「正念寺」に訪問しました。演奏をお届けしたのは、クラリネットの日髙由美子さんとピアニストの河内朋子さんです。それでは、日髙さんによるレポートをお届けします♪


 今回は、初めてのお寺での演奏という事で、想像がつかないことだらけでしたが、とてもワクワクしながら当日を迎えました。住職の奥様が、イギリス出身のヴィクトリアさんという方だったので、イギリス人作曲の「ヴィクトリアン・キッチン・ガーデン」の5楽章全てをお話しを交えながら始めに演奏しました。
 「ヴィクトリアン・キッチン・ガーデン」は、イギリスの四季がテーマになっています。お寺は、特に四季を感じられる場所なので、今回のプログラムは、「イギリスの四季と、日本の四季」という構成にして、日本の四季にまつわる曲も、メドレー形式で演奏し、ヨーロッパの四季と日本の四季の違いを感じて頂きました。
 また、初めてクラリネットを生で見られる方も多いと思い、リードの原型の葦をお見せしながら、クラリネットの楽器解説をしました。その後、クイズを交えながら「インマークライナー」を演奏し、外していくパーツを副住職に持って頂く事で、お寺が身近なお客様もさらに盛り上がっていらっしゃいました。
 最後は、モーツァルトのクラリネット協奏曲より、3楽章を演奏しました。演奏前に、モーツァルトの生まれたオーストリアのお話や、ザルツブルクの写真などをパネルで解説して演奏しました。
 アンコールは、準備した曲はありましたが、お客様からの「ヴィクトリアン・キッチン・ガーデン」の「夏」をもう一度聴きたいというお声を頂いて、私もとても嬉しくなり、急遽その曲を演奏しました。
 今回の演奏会は、年齢層や人数などの前情報はなかったのですが、終始、お客様方との対話も沢山ありながら、とても雰囲気の良い演奏会で、私にとっても思い出に残る演奏会となりました。10月に正念寺の下見に行った時に、熊本からたまたまいらっしゃっていた方が、当日、本当に来てくださっていたり、演奏会の帰りにたくさんの方々から直接、嬉しいお声掛けを頂いて、これからもさらに研鑽していきたいという思いになる事が出来ました。
正念寺の皆さま、お手伝いくださった全ての皆さまに、心から感謝しております。
本当にありがとうございました。 (クラリネット:日髙 由美子)