川南町立国光原中学校(川南町)に訪問しました
【令和8年度 音楽アウトリーチ事業 活動レポート】
劇場の「外」に出掛けて音楽をお届けする音楽アウトリーチ公演。10月30日(金)は川南町にある川南町立国光原中学校に訪問しました。
演奏をお届けしたのは、1台ピアノによる連弾で北川倫代さんと坂本真理さんです。
それでは、北川さん・坂本さんによるレポートをお届けします♪
私たちの9回目のアウトリーチコンサートは、川南町立国光原中学校で行いました。
今回は、音楽室の壁にずらりと並んだ作曲家の肖像画からヒントを得て、音楽の歴史を「バロック・古典派・ロマン派・近現代」の4つの時代に分け、それぞれの時代を代表する作曲家の作品を中心にプログラムを組んでみました。
まずは、バロック時代を代表する作曲家、バッハの《主よ、人の望みの喜びよ》からスタート。この頃の日本は、安土桃山時代から江戸時代中期にあたります。「社会の授業で習いましたか?」と尋ねると、「習いました!」と元気な声が返ってきました。
続いては古典派。モーツァルト作曲の《きらきら星変奏曲》を演奏しました。この時代は、まだ現在のようなピアノではなく、61鍵ほどのフォルテピアノが使われていたことなど、楽器の変遷についてもお話ししました。
そしてロマン派へ。ブラームス作曲の《ワルツ》を演奏しました。この時代になると、ピアノも発展し、現在のピアノに近い楽器で演奏されるようになったことを紹介しました。
ここで、生徒さんたちが普段から練習している校歌を、私たちのピアノ伴奏に合わせて4番まで歌っていただきました。
そして、4つ目の時代は近現代。フォーレ作曲《ドリー組曲》より〈子守歌〉〈ミアウ〉を演奏しました。こうして、時代ごとの音楽の特徴やピアノの変化にも触れながら、西洋音楽の歴史を一緒にたどりました。
その後は、日本の民謡にも親しみ、これからも覚えていてもらいたいという思いを込めて、物部一郎編曲の《日本民謡メドレー》より〈五木の子守唄〉〈黒田節〉〈ソーラン節〉を演奏しました。初めて耳にする生徒さんも多かったようです。
そして最後は、私たちが以前からアウトリーチで演奏したいと思っていた、レクオーナ作曲の《マラゲーニャ》。どの曲も、演奏が始まると生徒さんたちがスッと音楽に耳を傾けてくれるのが伝わってきて、演奏している私たちもとても嬉しく感じました。
アンコールでは、生徒さんたちが文化祭でも踊ったという《好きすぎて滅》を演奏!何人かの生徒さんに前に出て踊ってもらい、最後は楽しく盛り上がりました。
今回、特に心に残ったことがあります。校長先生が以前勤務されていた学校でもアウトリーチを開催したことがあり、その時の楽器体験がきっかけとなって、音楽大学へ進学した生徒さんがいるというお話を伺いました。
そのお話を聞いて、とても感動しました。この活動で届けた音楽や楽器との出会いが、一人の生徒さんの将来につながっていたことを知り、アウトリーチ活動の大切さを改めて感じました。今日の演奏も、生徒さんたちにとって何かを感じたり、新しいことに興味を持ったりする、小さなきっかけになってくれたら嬉しいです。
今回も、校長先生をはじめとする先生方、そして生徒の皆さんと一緒に、音楽を通して楽しく、充実した時間を過ごすことができました。演奏を聴いてくださった国光原中学校の皆さん、そして温かく迎えてくださった先生方、本当にありがとうございました。
(ピアノ連弾:北川倫代・坂本真理)




