プロジェクト「の、まど」in 椎葉村『しいば!おどりば!2022』

アーティストと椎葉村の子どもたちがともにダンス作品を制作
『しいば!おどりば!2022』は、神楽や臼太鼓踊りなど、古来の舞が根付く椎葉村という「おどりば」で展開する、椎葉村ならではの新しい試みです。
宮崎県立芸術劇場は、椎葉村の放課後子ども教室と連携し、村内の子どもたちを対象にダンスのワークショッププログラムを実施。2022年8月8日(月)~10日(水)と2022年11月15日(火)~18日(金)の7日間にワークショップを開催し、最終的に映像作品を制作しました。
また、2022年7月12日(火)には、椎葉小学校の家庭教育学級でプレワークショップも行いました。


『しいば!おどりば!2022』映像作品


『しいば!おどりば!2022』ができるまで



ダンス・ワークショップの様子
子どもたちに椎葉村にまつわる好きなところや名所をあげてもらい、様々なモチーフからイメージを膨らませて、動きをつないでいきました。「大久保のヒノキ」や「八村杉」など、椎葉村ならではの壮大な自然を思いっきり身体で表現する子どもたち!わずか7日間のワークショップでしたが、自分の表現をしっかりとかたちにする子どもたちの集中力や吸収力の早さに驚かされました。

参加者の声
ソロダンスを自分で考えたり、みんなでユニゾンで椎葉にあるものや、椎葉の有名なものを表現してとても楽しかったです。
自分で表すのは最初はとまどってたけど、やってみると、自分がかがやけました。今後もまたやりたいです。こんどやるときは、もっとできるように自分をみがいておき、黒木さんに負けないダンスをしてみます。
なつやすみにみんなでユニゾンのダンスをかんがえておどったのがたのしかったです。つぎのダンスでも、みんなとかんがえておどりたいです。

『しいば!おどりば!2022』の背景
椎葉村との連携・協力
2021年9月より、宮崎県立芸術劇場では、椎葉村役場や現地コーディネーターと対話を重ね、プロジェクト「の、まど」の目的を探っていきました。椎葉村は、若年層の流出による深刻な少子高齢化と人口減少が著しい地域です。ヒアリングの中で「子どもたちに、椎葉村についてポジティブな想いを持ってほしい」とのご意見をいただきました。
宮崎県立芸術劇場では、プロジェクト「の、まど」事業を通じて、椎葉村にゆかりのあるアーティストと子どもたちが出会い、身体表現によるワークショップと作品づくりを行うことで、表現力の向上や世代間交流を図り、次代を担う青少年の育成や持続的な地域独自の文化の創造を生み出すことを目指しています。

概要
プレワークショップ 椎葉村立椎葉小学校 令和4年度家庭教育学級 
日程:2022年7月12日(火)
会場:椎葉小学校 体育館
対象:椎葉小学校全校児童、保護者、教職員、教育委員会職員、コーディネーター
人数:80名
参加費:無料
講師:黒木裕太(ダンス)、志娥慶香(ピアノ)

創作ダンス・体験ワークショップ「からだであそぼう!」
日程:2022年8月8日(月)~10日(水)
時間:10:00~12:00、13:30~15:30(午後は希望者のみ)
会場:椎葉村開発センター
対象:椎葉村内の小学生(1年生~6年生)
人数:20名
参加費:無料
講師:黒木裕太(ダンス)
2022年8月8日(月)~10日(水)のワークショップの詳細はこちら

創作ダンスワークショップ「みんなでつくろう!」
日程:2022年11月15日(火)~18日(金)
時間:15:00~17:30
会場:椎葉村開発センター
対象:椎葉村内の小学生(1年生~6年生)
人数:6名
参加費:無料
講師:黒木裕太(ダンス)、志娥慶香(ピアノ)
2022年11月15日(火)~18日(木)のワークショップの詳細はこちら

撮影
日程:2022年11月18日(金)~11月19日(土)
ロケ地:椎葉村開発センター、しいば土俵相撲場、椎葉民俗芸能博物館


『しいば!おどりば!2022』
構成・演出・振付:黒木裕太
音楽:志娥慶香
出演:しいばキッズ・ダンサーズ
   黒木裕太、志娥慶香

映像撮影・編集:中川薫
照明:松本しゃこ(eimatsumoto Co. Ltd.)
音響:関本憲弘(有限会社ユニークブレーン)
MA:尾方航

コーディネーター:内村光希
サポート協力:椎葉小学校放課後子ども教室

主催:公益財団法人宮崎県立芸術劇場
共催:椎葉村教育委員会