皆さんこの楽器ご存じですか?

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皆さんこの楽器をご存じですか?

今回はこのトロンボーンという楽器を簡単にご紹介します。
トロンボーンは別名「神の楽器」と呼ばれています。なぜ、そう呼ばれているのか。トロンボーンというものが確立し始めた時、その活躍の舞台は教会など宗教音楽にて演奏される聖歌隊の伴奏でした。そのため、「神聖な楽器」として世俗音楽(交響曲など)での使用は控えられました。そのため、交響曲を100曲以上作曲し「交響曲の父」と呼ばれるハイドンや、「神童」モーツァルトの作品(交響曲)には全く存在しません。
そんなトロンボーンを交響曲ではじめてオーケストラに取り入れた作曲者が出てきました!
それこそが、皆さんご存じのベートーヴェンです。「田園」「第九」など有名曲がありますが、その中で最初に登場した交響曲は交響曲第5番「運命」の4楽章になります。この曲の冒頭は『ダダダダーン』と運命の扉を叩く音から始まる「ハ短調」と呼ばれる短調で重い音楽から始まり、2楽章、3楽章と進んでいき、3楽章までとは想像もつかないほど煌びやかで華やかなファンファーレ!そのフィナーレの明るさの中にトロンボーンがはじめて登場するのです。
もしこのタイミングでベートーヴェンがトロンボーンを使っていなかったら、現在我々が耳にしている交響曲を含む数々の楽曲は大きく変わっていたでしょう!
それでは、ここで交響曲での初登場となったベートーヴェン作曲交響曲第5番をお聞きください♪
https://www.youtube.com/watch?v=3ug835LFixU

ちなみに、「交響曲」での初登場になります。
ハイドン作曲オラトリオ「天地創造」や、モーツァルト作曲のオペラ「魔笛」など宗教に関係する楽曲にはトロンボーンは使われています。是非こちらも聞いてみてください♪

さて、続きまして楽器の持つ特徴から1つ
他の楽器にはない「スライド」と呼ばれる伸縮管を操作して微妙な音程の調整を行います。
この「スライド」では、音程の変化だけではなくトロンボーンにしかできない特殊な奏法を演奏する事が可能です。この独特の奏法もあり表現の幅を広げ、コミカルな表現やジャズのような艶やかな表現まで可能になりました。
ここでトロンボーンといえばこの人!演奏をどうぞご覧ください♪

https://youtu.be/0ELX-faqGiA?si=vLLbAH2yYWE5M1sE

この回だけでは、トロンボーンの魅力の1割もお伝え出来ないのが残念ですが、演奏ジャンルもクラシック音楽からジャズ・ポップスまでオールジャンル!演奏形態はトロンボーンソロから人数が揃うだけの大人数まで!その他の楽器とのアンサンブルなど無限の可能性があります。

それでは最後に!

演奏だけではなくトロンボーン吹きは陽気で楽しいメンバーが揃う楽器なので「昔吹いてたな~」「また吹いてみたいな~」という方いらっしゃったら!一緒にトロンボーンを演奏しましょう♪そして、練習後は飲みましょう♪

この記事を書いた人

松原尚平(まつばら しょうへい)
宮崎県延岡市出身。
延岡市立岡富中学校→大分県立芸術緑丘高等学校→
武蔵野音楽大学 器楽学科 トロンボーン専攻→卒業後はフリーランスとして活動→2020年7月より企画制作係に勤務。
中日ドラゴンズファン!

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