春日八郎さん以来??? 30回目の音楽祭スタート

館長のつぶやき

30回目となる宮崎国際音楽祭が始まりました。

音楽祭のスタートを告げるのは、みやざき国際ストリート音楽祭。今年は4月20日の日曜日に開催されました。去年と一昨年も見に来たのですが、2年とも雨。今年も未明からの雨が心配でしたが、開始時間の昼頃には雨も上がり、夕方小雨がパラついたものの、県庁防災庁舎前の屋外ステージも何とか大丈夫でした。

 

私は、防災庁舎前、オルブライトホール、アートセンター前広場や一番街、山形屋横のステージなど、市内の会場を歩き回り、歌や演奏を楽しみました。県庁防災庁舎前には、国際音楽祭からトランペットやトロンボーンなどの完熟☆金管五重奏団が登場、他には宮崎市内の小中高校生や大学生の吹奏楽、そして台湾の國立師範大学附属高級中学校(高校)の管弦隊の演奏も印象的でした。

夕方、会場の一つのライブハウスにも足を運びましたが、常連さんに加えて、初めて足を運ばれたのかなと思われる人たちで一杯で、大音響の中、盛り上がりました。

 

そして4月24日と25日は、コンサートなどの機会が少ない地域に出向いて行う、国際音楽祭の「コンサート・キャラバン」。ふれあいプログラムとして去年から始まったもので、今年は24日に諸塚村で、25日に西米良村での開催です。

演奏するのは、音楽祭の新しい音楽監督に就いたヴァイオリニストの三浦文彰さんと、妹でピアニストの三浦舞夏さん。去年は当時の音楽監督の徳永二男さんの演奏だったので、2年連続で音楽監督自らが、地域に出向くキャラバンとなりました。

 

両日とも、村内の小中学生と地域に住む人たちが参加。諸塚村は公民館、西米良村は中学校の体育館というコンパクトな会場でしたが、三浦さん兄弟の熱と想いのこもった音が響き渡り、小学校低学年の幼さの残る児童も、身じろぎもせずに聴き入っていました。

演奏の合閒には、ヴァイオリンの仕組みの紹介や二人のトークも。お二人は、二つの村の山の緑、そしてエメラルドブルーの川の水に、都会にはない荘厳さを感じたと話されていました。

 

西米良村の会場では、「生の音楽を聴くのは春日八郎さん以来だ」と話される住民の方も。子どもたちだけでなく、大人も楽しまれていました。(※春日八郎さん。1924年に生まれ91年に亡くなられた有名な歌手)

 

やはり音楽は、生が良いですね。

この記事を書いた人

松坂千尋(まつざか ちひろ)
1957年宮崎県延岡市生まれ。小学校から高校まで、宮崎市、日南市、東郷町(現日向市)在住。
2024年6月末から宮崎県立芸術劇場の理事長兼館長。

その他の記事を見る