音楽の贈り物 久しぶりの快挙!
館長のつぶやき
8月30日劇場で、ヴァイオリニストの徳永二男さんの、県民栄誉賞受賞記念コンサートが開かれました。徳永さんは、1996年に始まった宮崎国際音楽祭(当初は国際室内楽音楽祭)のスタートから深く関わり、世界最高のヴァイオリニスト、故アイザック・スターン氏の招聘に尽力されたのをはじめ、音楽祭の総合プロデューサーや音楽監督をつとめられてきました。長年にわたって宮崎に大きく貢献され、今年2月に県民栄誉賞を受賞されています。
「音楽の贈り物」と題された記念コンサートには、古くからのファンや、家族連れなど大勢の人が詰めかけ、親と一緒の子どもたちの姿も。坂野伊都子さんのピアノ伴奏で次々に曲を演奏され、最後は、サラサーテのツィゴイネルワイゼン、そしてアンコールは、モンティのチャールダッシュなどなんと3曲も。



徳永さんのこれまでの音楽や音楽祭、宮崎に対する思いがひしひしと客席に伝わり、拍手が鳴り止まず、立ち上がって拍手される方も大勢いらっしゃいました。今回、劇場に初めて来たというお客さんからは、クラッシックは敷居が高いと思っていたが、ステージと客席双方から熱を感じ、手作りの応援の幕をかかげる人もいてとても楽しかった、という感想もいただきました。
ところで夏から秋にかけて、幾つかの音楽コンクールが開かれています。
NHK全国学校音楽コンクール(Nコン)では、劇場で開かれた県予選を勝ち抜いた日南市立吾田小学校と宮崎大学教育学部附属中が、九州・沖縄ブロック大会で最優秀の金賞に輝き、10月の全国大会出場を決めました。全国大会は九州沖縄から1校しか出場できない狭き門で、宮崎から全国に出るのは、小学校は8年ぶり、中学校は23年ぶりの快挙とのことです。
この記事を書いた人

松坂千尋(まつざか ちひろ)
1957年宮崎県延岡市生まれ。小学校から高校まで、宮崎市、日南市、東郷町(現日向市)在住。
2024年6月末から宮崎県立芸術劇場の理事長兼館長。
2024年6月末から宮崎県立芸術劇場の理事長兼館長。