ひなたのバロック#1
当劇場オルガン事業アドバイザーの大塚直哉が、毎回多彩なゲストを迎えてお贈りする、バロック音楽の新たなシリーズが始まります。初回のゲストは、名画のなかに描かれた「料理」をリアルに再現したレシピなどで話題のキュレーター、林綾野。フェルメールと同じくオランダで活躍した作曲家で、今年没後400年を迎えるスウェーリンクの、タイトルさえも美しい音楽の数々を奏でるのは、劇場所有のチェンバロ(フォン・ナーゲル 製作)やポジティフオルガン(須藤宏 製作)に加え、本公演のために東京から持ち込まれる「ヴァージナル」(久保田彰 製作)。この楽器が描かれたフェルメールの絵画も投影しながら交わされる二人の「美味しい」芸術談義をお楽しみください。聴覚、視覚、味覚、それに匂いや手触りさえも…。五感のまじりあうところに立ちこめる馥郁たるアートの薫りで、人生により豊かな彩りを添えてみませんか?
内容
出演者
大塚直哉(企画・監修/チェンバロ、ポジティフ・オルガン、ヴァージナル)
東京藝術大学大学院チェンバロ専攻を経て、アムステルダム音楽院オルガン科およびチェンバロ科を修了。バッハ・コレギウム・ジャパンや東京ゾリステンなどのアンサンブルにおける通奏低音奏者としての活動のほか、オルガン、チェンバロ、クラヴィコードのソロ奏者としても日本やヨーロッパなど各地で活発に活動を行っている。現在、東京藝術大学教授、国立音楽大学非常勤講師、宮崎県立芸術劇場オルガン事業アドバイザー。またオルガンやチェンバロ、クラヴィコードなどむかしの鍵盤楽器に初めて触れる人たちのためのワークショップを各地で行っている。「アンサンブル コルディエ」音楽監督。NHK-FM「古楽の楽しみ」案内役として出演中。
林綾野 (トークゲスト/キュレーター)
キュレーター、アートライター。美術館での展覧会企画、絵画鑑賞のワークショップや講演会、美術書の企画や執筆を手がける。画家の創作への想い、ライフスタイルや食の趣向などを研究、紹介し、芸術作品との新たな出会いを提案する。絵に描かれた「食」のレシピ制作や画家の好物料理の再現など、アートを多角的に紹介する試みを行う。近年企画した展覧会は「熊谷守一 いのちを描く」「安野光雅 風景と絵本」「かこさとしの世界」展など。著書に『画家の食卓』『フェルメールの食卓』『絵本でよむ画家のおはなし ぼくはクロード・モネ』(講談社)『浮世絵に見る江戸の食卓』(美術出版社)、共著に『かこさとしの世界展』(平凡社)などがある。
■プログラム
スウェーリンク:
「第9旋法のトッカータ」「緑の菩提樹の下で」
「涙のパヴァーヌ」「私はライン川をゆく」
ほか
※都合によりプログラムが変更になる場合がございます。あらかじめご了承ください。
チケット料金
<全席自由>
一般 3,000円(2,700円)
U25割 1,500円 ※鑑賞時25歳以下
※( )内はくれっしぇんど倶楽部会員価格
※未就学児の入場はご遠慮ください。
※車椅子席・介助席は、メディキット県民文化センターチケットセンターのみの取り扱いとなります。
※当日券が出る場合は500円増しとなります(ただしU25割を除く)。販売は当日の午前10時から窓口・電話で行います。
※U25割は、年齢の確認ができる身分証の提示をお願いする場合があります。
発売日・申込開始日
くれっしぇんど倶楽部会員:7月 4日(日)
一般:7月11日(日)
チケット予約・購入
〇メディキット県民文化センターチケットセンター
【窓口・電話】0985-28-7766 ※午前10時~午後6時30分/月曜休館(月曜日が祝日の場合は翌平日休館)
【WEB】劇場HPから24時間座席を指定して予約・購入できます。
<その他プレイガイド>
〇チケットぴあ(webサイトのみ取扱い)
主催・お問い合わせ先
主催:公益財団法人宮崎県立芸術劇場
助成:文化庁文化芸術振興費補助金(劇場・音楽堂等機能強化推進事業)|独立行政法人日本芸術文化振興会
[お問い合わせ先]
公益財団法人宮崎県立芸術劇場