~趣味(物作り)のお話~
物作りを始めたのは何歳頃からなのだろうと半生を回想してみると、小学生の時に「お風呂のお湯満水センサー」を考えて作ったことが一番古い記憶として残っている。発泡スチロール製のボールを塩ビ管に入れて、満水と同時にベルのスイッチがONになるセンサーを作り、両親に褒められたことで、「作る喜び」を知ったのかもしれない。
中学生の頃はルアー作りにハマり、平和台公園の池に通っては自作ルアーでブラックバスを釣る日々を過ごしていた。
手先が器用なのは、戦闘機の修理をしていた祖父の血を引いているからだと言われていたが、同じく手先の器用な父親と一緒に何かと手作りしていた環境が今の自分を作り上げているのではないかと思う。
家具作り第一号は、持ち家を所有した年にリビングテーブルを作ろうとガレージ脇にてコツコツと作業を始めた。天然の形を最大限活かしたテーブルに製作意欲をかき立てられ、家具を作る楽しさを知ってしまった。
手作り家具の良いところは、設置したい場所に対して寸法や色・デザインを自由に設定できること。ミリ単位で製作すれば、ジャストサイズに設置ができる。色合いも壁紙やコンセプトに合わせて自由に選べる。
5年前に念願の新居を構えたが、趣味を最大限に活かせる「離れ」を建てた。建物の外装までは建築業者に依頼したが、内装はどうしても自分で好きに作りたいと思い、工事を打ち切ってもらい引渡しをお願いした。「古き良き時代のアメリカ」をテーマに壁や柱を塗装し、無造作にブリキの看板を釘打ちし、リメイク家具を配置。柱が真っ赤な家は他に存在しないと思う(笑)最終的には内外壁を切って窓を2箇所設置した。新築完成1ヶ月も経たない内に内外壁に穴を開ける人はどこを探しても居ないだろう(笑)完全自己責任で筋交いを切断(もちろん補強はしたけど)、しっかりと防水対策を施した窓を設置した。自由に壁に釘を打ち、壁に穴を開け、色に飽きたら塗り替えOKだなんて、普通の家ではないであろう。
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(上)リバーテーブル (下)離れの内装
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趣味は自宅だけに止まらず、噂を聞きつけた知人からの依頼もたくさんあった。新婚さんの食器棚や新一年生の学習机、幼児用絵本棚。もちろん完全無料で喜んで作業する。
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職場でも、依頼を受けてデスク用棚やレジ設置台等の作品を置いているが、自分の作品を喜んで使用してもらえることは非常に嬉しいことである。
他にも、シェル(貝)カービングやボーン(骨)カービングでアクセサリーを作ったり、釣り道具を作ったりと、何にでも創作意欲を燃やしてしまう。
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「物作り」という趣味のおかげで、大きなストレスを抱えることなくこれまで過ごせてきたことに感謝している。 自分には、音楽を作ることも、絵を描くこともできないけど、同じ様な感性で作品を作り続けていきたい。
この記事を書いた人
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久保田暁文(くぼたあきふみ)
趣味のために生きていると言っても過言ではない。Happyを追求する毎日を過ごす!
息子が「クボタカイ」という名前でアーティスト活動していますので、応援してくださいねー♪♪