なぜ一流の演奏者が忍者に? NINJA BRASSの秘密
「大河ドラマが好き」
「ドラゴンクエストの音楽が好き」
「お城や歴史が好き」
「迫力のある生演奏を聴いてみたい」
そんな方に、ぜひ知ってほしいコンサートがあります。
その名もNINJA BRASS(ニンジャ・ブラス)。
忍者の姿をした演奏家たちが、大河ドラマのテーマ曲や『ドラゴンクエスト』の音楽を奏でます。
演奏するのは、ただの「忍者」ではありません。東京都交響楽団で活躍してきたトッププレイヤーたち。
一流の演奏家が、なぜ忍者に…?
中心メンバーのひとり、トランペット奏者の高橋敦さんに、その秘密を聞きました。

■始まりは「お城EXPO」
NINJA BRASSの始まりは、横浜で開催される「お城EXPO」。
全国からお城好きが集まるイベントで、「お城に関係する音楽を演奏してほしい」と依頼されたことがきっかけでした。
高橋さんは当時を振り返ります。
「普通にタキシードを着て演奏するのも、なんとなく面白みがない。東京都交響楽団という本来の姿がある中で、東京のメンバーではあるんだけれども、お忍びでお城EXPOに来ている、という設定にしたんです」
そして「お忍び」といえば、忍者。
小田原城から忍者の衣装を借り、演奏家たちは忍者姿でステージへ。
この意外性が評判を呼び、今ではお城EXPOのメインイベントのひとつにまで成長しました。

■でも、演奏は「本気」です。
NINJA BRASSの面白さは、忍者の格好だけではありません。
メンバーは、まさに日本を代表する演奏家たち。
トランペットの高橋敦さんは、日本音楽コンクール、日本管打楽器コンクールで第1位。ホルンの西條貴人さんも、両コンクールで第1位を獲得しています。
ほかにも、トロンボーン、チューバ、パーカッション、ヴァイオリンの各分野で第一線で活躍してきた演奏家が集まります。
一流の演奏家が、忍者として集まる。
このギャップこそが、NINJA BRASSの魅力なのです。

■「お姫様」も仲間入り
最初は男性5人の金管五重奏だったNINJA BRASS。
そこにヴァイオリンの蔭井清夏さんが加わりました。
その設定は「お忍びのお姫様」。
さらにパーカッションも加わり、現在の7人編成になりました。
高橋さんは、メンバーについてこんなふうに語ります。
「まず最初に、お忍びのきらびやかなお姫様なんだけど、ちょっと街に遊びに出るようなお姫様っていうことで」
忍者に、お姫様。
そして一流オーケストラ奏者。
なんとも不思議な組み合わせですが、音楽が始まれば、その響きは本物です。

■大河ドラマから、ドラクエへ。
今回の第1部では、『豊臣兄弟!』『秀吉』『おんな太閤記』『黄金の日日』『真田丸』『功名が辻』『利家とまつ』など、歴代の大河ドラマの音楽を演奏します。
高橋さんが挙げる聴きどころのひとつが、作曲家による音楽の色の違い。
同じ「大河ドラマ」の音楽でも、作曲家が変われば、響きも、曲の展開も変わります。
そして第2部は、『ドラゴンクエスト』。
『ロトのテーマ』『王城』『王宮のロンド』『天空城』『凱旋そしてエピローグ』など、ゲームの世界を彩ってきた名曲が登場します。
しかも、今回の『ドラゴンクエスト』の楽曲は、高橋さん自身が7人編成のためにアレンジしています。
「せっかくなので、その7人の編成用に新しく作っています」
7人のNINJA BRASSだからこそ聴ける『ドラゴンクエスト』です。
■高橋敦さん、かなりの「ドラクエ好き」です。
高橋さんは、演奏するだけではありません。
「この曲はどういうシーンで使われているか、興味がありました」
アレンジをする以上、曲がゲームのどんな場面で流れるのかも知っておきたい。
そんな思いから、実際にゲームをプレイしながら音楽を研究しているそうです。
「ここでこの曲が出てくるのかって、涙が出るぐらい感動することが、何度もありますね」。
そんな「ドラクエ愛」の持ち主である高橋さんがアレンジする、7人編成の『ドラゴンクエスト』。
「すぎやまこういち先生の統一された世界観を味わっていただけると思います。」
ファンには、たまらないステージになりそうです。

■「いろんな方にも刺さると思う」
NINJA BRASSは、クラシック音楽のファンだけに向けたコンサートではありません。
高橋さんが挙げるのは、吹奏楽や金管楽器を演奏する人、オーケストラが好きな人、ピアノをやっている人、楽器はやっていないけれど音楽が好きな人、大河ドラマが好きな人、そしてドラゴンクエストが好きな人。
「いろんな方にも刺さると思うんですよね」と高橋さんは話します。
クラシックの知識は必要ありません。
テレビやゲームの中で聴いていた音楽が、一流演奏家による「生の音」になったとき、きっと新しい発見があります。
■そして、NINJA BRASSが九州初上陸!
今回、NINJA BRASSが初めて九州へ。
その舞台に選ばれたのが、延岡です。
高橋さんも、延岡での公演を楽しみにしています。
「歴史好きな方が興味を持つ延岡城跡に近いホールでの演奏、楽しみにしています。」
そして、
「吹奏楽をやっている子どもたちにも聴いてほしい。いろんな方たちに来ていただけるんじゃないかな」
と期待を寄せています。
お城をきっかけに生まれたNINJA BRASSと、城下町・延岡。
大河ドラマと『ドラゴンクエスト』という「お城」に縁のある音楽。
相性は抜群です。

■「そういう意味では全員忍者ですね」
ちょっと気になる質問をしてみました。
「忍者になるのって大変じゃないですか?」
高橋さんによると、忍者の衣装は最初、着るのに30分ほどかかったそう。
「最初は、本当に30分とかけて着ていました。これ、どっち向き?どうやってつけるんだ?とか。今では、わずか5分ほどで着用出来ます。そういった意味では全員忍者ですね」
演奏だけでなく、着替えの腕前まで一流。
そんなNINJA BRASSが、延岡にやってきます。

大河ドラマからドラゴンクエスト。
テレビやゲームの中にあった音楽が、「生の音」として響きます。
一流オーケストラ奏者たちの「本気の演奏」と、忍者という遊び心。
その両方を楽しめるのが、「NINJA BRASS」です。
あなたも、忍びの音に心を奪われに行きませんか?
■NINJA BRASS ~音のお城巡り 戦国時代×ドラゴンクエスト~
2026年12月6日(日)開場13:30/開演14:00/終演予定16:00
会場:野口遵記念館(〒882-0813 宮崎県延岡市東本小路119-1)
料金:[全席自由]一般:3,000円(2,700円)
U25割:1,000円 ※鑑賞時25歳以下
※( )内はくれっしぇんど俱楽部会員価格
※就学前のお子様の入場はご遠慮ください。
