オルガン・チェンバロ講習会

「古楽」という言葉をご存じでしょうか?
16~18世紀、中世ルネッサンスからバロック時代の音楽のことを
「古楽」と呼んでいます。
「早く無駄なく」が要求される忙しい現代とは違い
何かをするためには、ときに不便で時間がかかった時代…
オルガンやチェンバロは、そんな時代からやってきた楽器です。
メディキット県民文化センターでは
劇場が所有する国産最大のパイプオルガン、2段鍵盤のチェンバロなどを使用して
当時の鍵盤音楽を学んでいただく講座を実施しています。
人の呼吸に似た、“ゆらぎ”と“あたたかさ”を持つ楽器と一緒に
豊かな気持ちを取り戻せる音楽に触れてみませんか?

講習会概要

オルガン・チェンバロ講習会では、次のようなコースとプログラムを開設しています。
皆さんのペースや習熟度、興味や関心に合わせて御参加いただけます。

通年コース

通年コースは、4月、7月、10月、翌年2月に講習会期間(3日間)を設定します。
(今年度のスケジュールは、下記「スケジュール」をご覧ください。)

入門コース

パイプオルガンまたはチェンバロに初めて触れる方のための、1年間のコースです。
鍵盤楽器の経験は少ないものの楽器に触れてみたい方、初級コースを目指してレベルアップを目指す方など、いろいろな方に参加していただけます。

対 象

どなたでも。

内 容

年4回のグループ・レッスンを通じて、楽器の仕組みや奏法を学びます。

レッスンでは原則として、ポジティフ(小型)オルガン、1段鍵盤のチェンバロを使用します。

講 師

入門コースの講師は、大塚直哉が指名する上級コース修了者が務めます。

その他

講習会の⽉を除く各⽉に、次の⽇程を設けます。

(1)受講生練習日:各楽器の自主練習日

(2)フォローアップレッスン:入門コース講師による補助レッスン日(個人/別料金)

受講料

8,000円/年

備 考

現在、募集は行っておりません。

初級コース

オルガンまたはチェンバロを学ぶ、2年間のコースです。
J.S.バッハ「三声のシンフォニア」を自力で譜読みできる程度の鍵盤演奏レベルを想定しています。

対 象

入門コース修了時に実施するオーディション合格者。

内 容

年4回の個人レッスン(各回30分)を通して、独奏作品のほか、器楽や声楽とのアンサンブル作品に取り組みます。

レッスンには、ホールの2段鍵盤付きチェンバロ、大オルガンを使用します。

第4回の講習会ではホールで発表会(各年)を行い、2年終了時には、初級修了認定のディプロマを発行します。

その他

講習会の月を除く各月に、次の日程を設けます。

(1)受講生練習日:各楽器の自主練習日

(2)フォローアップレッスン:入門コース講師による補助レッスン日(個人/別料金)

受講料

20,000円/年

備 考

現在、募集は行っておりません。

上級コース

オルガンまたはチェンバロを専門的に学ぶ、2年間のコースです。

対 象

講師の推薦を受けた、オーディション合格者。

数字付き低音の基礎を身に付けていることを前提とします。

目 的

音楽の専門教育を受けたことがある方、または、同等の演奏力を持っている方を対象に、オルガンやチェンバロを通じた音楽を広める活動ができる人材を育てるためのコースです。

内 容

年4回の個人レッスン(各回1時間)に加えて、講師から課される課題レポートに取り組んでいただきます。

年1回のリサイタル(独奏およびアンサンブル)を行い、2年目の演奏が十分なレベルに達していると判断された場合、上級コース修了ディプロマを授与します。

その他

個人練習制度/年20回(各回4時間枠)

受講料

50,000円/年

ジュニア上級コース

将来、チェンバロやオルガンで専門課程をめざす、学生(小~高校生)を支援する、1年更新のコースです。

対 象

講師の承認を受けた、専門課程を目指す学生。

内 容

年4回の個人レッスン(各回1時間)に加えて、講師から課される課題レポートに取り組んでいただきます。

年1回のリサイタル(独奏およびアンサンブル)を行い、受講の更新を評価します。

その他

個人練習は各自で負担(減免制度あり)

受講料

50,000円/年

各種プログラム

修了生プログラム

講習会卒業後も楽器の学習を継続していただくためのプログラムです。
各自のレベルに合わせて、それぞれの楽器の特性にあったレパートリーを学びます。

対 象

初級および上級コース修了者

内 容

年4回の講習会期間中に、30分×6~10名の個人レッスン枠を設けます。

その他

募集は、各回毎に行います。

講師

大塚直哉

大塚直哉(宮崎県立芸術劇場オルガン事業アドバイザー)

東京藝術大学大学院チェンバロ専攻を経て、アムステルダム音楽院オルガン科およびチェンバロ科を修了。バッハ・コレギウム・ジャパンやアンサンブル・コルディエなどのアンサンブルにおける通奏低音奏者としての活動のほか、オルガン、チェンバロ、クラヴィコードのソロ奏者としても日本やヨーロッパなど各地で活発に活動を行っている。現在、東京藝術大学音楽学部教授、国立音楽大学非常勤講師、宮崎県立芸術劇場オルガン事業アドバイザー。またオルガンやチェンバロ、クラヴィコードなどむかしの鍵盤楽器に初めて触れる人たちのためのワークショップを各地で行っている。「アンサンブル コルディエ」音楽監督。NHK-FM「古楽の楽しみ」案内役として出演中。

大塚直哉ホームページhttp://utremi.na.coocan.jp/

募集要項

※ 現在、募集は行っておりません。