天気予報見てばかり
5月6日、宮崎神宮での「かがり火コンサート」。
いつもと違う空間と雰囲気で楽しんでもらいたいという、三浦文彰音楽監督の想いを受けての屋外公演です。公演まで一週間を切る頃から、天気予報をネットやテレビで細かくチェックする日々。日ごとに予報が変わるのに加えて、予報会社によって雨の降る場所や確率も微妙に違います。連日一喜一憂を繰り返しましたが、何とか持ちそうという予報も増え、予定通り行いました。
公演は宮﨑神宮による太鼓を合図に、18時半から高木綾子さんの神秘的なフルートで始まりました。その演奏の最中に雨がポツリポツリ。進行と解説をつとめた三浦監督と古屋敷アナとの掛け合いのさなかにも、小雨ながらもパラパラと。気が気でない時間が続きましたが、次のモーツァルトのフルート四重奏曲の間に雨は止み、空には薄い虹も。
ヴァイオリンは松浦奈々さん、直江智沙子さん、ヴィオラが瀧本麻衣子さん、チェロは清水詩織さん、演奏者は高木さん含めて女性。夕闇が次第に深まる中、息の合った音が、神宮の森を軽やかに時には強く舞っていきます。すっかり暗くなって、かがり火が輝きを見せる中、神宮の本殿も音楽にあわせて照明が変わっていきます。最後はメンデルスゾーンの弦楽四重奏曲で、幻想的な公演を締めくくりました。



音楽祭は5月3日、劇場の3つのホールを次々に使っての「気軽にクラシック」、4日は西都市でのあでやかな女性演奏家による弦楽八重奏団、5日は劇場での室内楽と、色とりどりの公演が続きました。









5日の演奏会〔1〕「究極の室内楽」では、鍵盤の詩人といわれるアンデルシェフスキさんのピアノソロから始まり、ヴィオラのアドリアン・ラ・マルカさん、チェロのユンソンさん、ヴァイオリンはポール・ホアンさんに三浦監督も加わって、弦楽三重奏にピアノ五重奏。特に、ショスタコーヴィチのピアノ五重奏曲の力強く激しく繊細で美しい音、何より5人の息の合った演奏に、拍手が鳴り止みませんでした。



撮影:K.Miura
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この記事を書いた人
松坂千尋(まつざか ちひろ)
2024年6月末から宮崎県立芸術劇場の理事長兼館長。
